
インプラント治療をより安全に、そして確実に進めるために欠かせないのが「サージカルガイド」です。
近年はガイドを使うことで、歯ぐきの負担を減らしつつ、理想的な位置にインプラントを入れやすくなりました。
「聞いたことはあるけれど、実際に何をしているのかよく分からない」という方も少なくありません。
サージカルガイドはインプラントをシミュレーション通りに埋入するために設計されたマウスピースで、インプラント治療の正確さと安全性を高めてくれます。
今回はサージカルガイドについて詳しく解説していきたいと思います。
当院でも採用していますのでぜひ参考にしてください。
目次
■インプラント手術で使用するサージカルガイドの特徴
サージカルガイドはマウスピースのような形状をしており、歯に装着し、手術の際インプラント埋入をガイドしてくれます。
精密検査で撮影したCT画像をもとに、骨の厚みや高さ、上顎なら上顎洞までの距離、下顎なら神経や血管との位置関係を細かく確認します。 その情報を踏まえて、インプラントを入れる場所や深さ、角度を決め、サージカルガイドを作成します。
適切な埋入位置や距離を事前に計算できるため、サージカルガイドを使うとインプラントの向きや深さをより安定して再現しやすくなります。
その結果、隣の歯の根に近づきすぎたり、予定していた位置からずれてしまうといったリスクを減らすことにつながります。
■サージカルガイドを使用する5つのメリット
インプラント手術を成功に導くサージカルガイド。術中に使用するメリットは以下のとおりです。
◎手術時間の短縮
サージカルガイドでインプラント手術を行うと手術時間が短縮できる場合があります。インプラントを埋め込む位置がガイドされているため、歯ぐきを大きく切開する必要がなく縫合する時間も削減されるためです。
◎上顎洞への突き出しを回避できる
サージカルガイドでインプラントの適切な長さや上顎洞までの距離が計算されているため、上顎洞へインプラントが突き出てしまうことを回避できます。
上顎のインプラント埋入で多い上顎洞へのトラブルを防ぐことができます。
◎下歯槽神経や血管を傷つけない
サージカルガイドを使うことで、下歯槽神経や血管に配慮した位置決めがしやすくなり、治療中のトラブルを避ける助けになります。
とくに下顎のインプラントでは、神経に近い場所へ埋入するケースもあるため、ガイドがあることで痺れが残る・出血が続くといった問題を起こしにくくなります。
◎感染症リスクの軽減
サージカルガイドを使用することで歯ぐきを大きく切開する必要がないため、手術部位からの感染リスクを軽減することが可能です。
切開量が少ない分、術後の痛みが軽くなりやすく、傷の治りも比較的スムーズで、腫れも出にくい傾向があります。サージカルガイドにより術後の患者さんの負担が軽減されるでしょう。
◎審美的仕上がりの向上
サージカルガイドを使うことで、インプラントを理想的な位置に配置しやすくなり、仕上がりの見た目が安定しやすくなります。
その結果、上部構造の形が大きく膨らんで磨きにくくなったり、歯ぐきとの境目が目立ってしまったりするような問題を避けやすくなります。
特に前歯など審美面が重視される部位はサージカルガイドを使用するとメリットが多いです。
※シンプルな症例ではサージカルガイドを
使用せずに対応する場合もあります。
■サージカルガイドを使用する2つのデメリット
では、サージカルガイドを使用するデメリットはあるのでしょうか?
詳しくみていきましょう。
◎治療期間が長くなる
サージカルガイド無しのインプラント治療に比べて治療期間は延びることがあります。
CTによる診断をしてサージカルガイドを作成する必要があるため、歯科医院によっては全体の治療期間がやや長くなることがあります。
◎口を大きく開けなければならない
サージカルガイドを用いるインプラント手術では、歯にマウスピースを装着してさらにインプラントを埋め込む器具を口の中に入れるため、手術中口を大きく開ける必要があります。
口が小さい人、大きく開けにくい方は事前にご相談ください。
【サージカルガイドで安全性・正確性を高めたインプラント治療を】
インプラント手術にサージカルガイドを使用することで安全性や正確性をより高めることができます。
サージカルガイドを使うと歯ぐきを大きく切開する必要が減り、手術時間が短くなりやすく、傷の治りも比較的早くなる傾向があります。
埋入位置が事前に決められるため、よく見られる失敗やリスクを未然に防ぎやすく、インプラント手術を安全に受けたい方には有力な選択肢となります。
サージカルガイドを使用したインプラント治療について気になることがあれば、いつでも当院スタッフにお声がけください。


