抜けた歯の代わりに、顎の骨に人工歯根を埋めるインプラントは、周りの歯に負担をかけず機能面だけでなく審美面も優れている治療として知られるようになりました。
保険治療のブリッジや入れ歯は永久的ではなく、5年から10年以内に交換や修理が必要になることがあります。
インプラントも使い方によっては人工歯が欠けてしまったり、インプラントが抜け落ちてしまうなどのトラブルがありますが、10年から15年またはそれ以上と長く使っていただけます。
ただしインプラントの寿命には、ご自身のケアやメンテナンスが大きく関わってくるのも事実です。
今回はインプラントの寿命や寿命がきてしまったらどうするのか?について解説していきます。
■インプラントの寿命は何年?
インプラントの寿命は、一般的に10~15年程度といわれています。
インプラント残存率は9割以上といわれ、メンテナンスや状況次第で20年以上使用している方もいます。
インプラントの寿命がきた、といってもさまざまなことが起こります。
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インプラントの人工歯根ごと抜けた
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インプラントがグラグラしている
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インプラントが折れた
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人工歯(被せ物)が欠けた
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インプラントのネジがゆるんだ
インプラントがグラついたり、周囲から出血や炎症があったりした場合は、インプラントに何かしらのトラブルがあったと考え、歯科医院で診てもらうようにしましょう。
インプラント不具合の早期発見は、インプラントの脱落を未然に防げる可能性があります。
■インプラントの寿命がきたらどうする?
残念ながらインプラントに寿命がきてしまったらどうすればいいのでしょうか。
人工歯根ごと抜けてしまった場合は再度埋め入れる手術を行う必要がありますが、インプラントが脱落した原因を取り除かなければなりません。
また上部構造が欠けてしまったケースは修理や作り直しが必要になります。
インプラントのやり直しが必要になった際は、歯科医院によって、インプラントの保証期間や条件があるので確認するようにしましょう。
■インプラントの寿命が短くなる原因
インプラントの寿命が短くなると考えられる原因は以下のとおりです。
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インプラント周囲炎になってしまった
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噛み合わせが合っていない
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歯ぎしりやくいしばり
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喫煙
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格安の質の悪いインプラントを埋入した
特に喫煙はインプラントが炎症を起こした場合、進行を早めてしまいます。
喫煙歴がある方は埋入手術後もなるべく禁煙をすすめていますので、継続禁煙をおすすめします。
また、歯ぎしりやくいしばりはインプラントのネジの緩みに繋がり、噛み合わせが悪いと欠けてしまうこともあるため、定期的に噛み合わせの確認をしてもらうようにしましょう。
■インプラントを長持ちさせるには
インプラントを長持ちさせるためにはメンテナンスが不可欠です。
インプラントは通常の歯と違い、人工歯根と骨が直接結合しています。
そのため細菌に感染してしまうと炎症が起きやすく、噛み合わせが悪いと支えている骨に負担がかかってしまうのです。
もちろんご自身でのセルフケアも大切ですが、並行して歯科医院で専用の機械を使ってのメンテナンスや噛み合わせの確認も重要になります。
当院ではメンテナンスに来られている方には10年の保証期間を設けていますので、定期的に来院するようにしてください。
【インプラントの寿命が気になったら当院へ】
インプラントは他の治療と違い、手術を含めると時間と費用がかかる治療になります。
その分ご自身の歯と同じように違和感なく噛むことができ、せっかく高額な治療費を払って治療したものであればなおさら長く使用していきたいですよね。
メンテナンス次第では寿命以上に使えることはおおいにあります。
当院では日本口腔インプラント学会所属の歯科医師が治療にあたり、世界四大シェアを誇るアストラテックインプラントを使用しているため、インプラントの質にも問題はありません。
また歯科衛生士がメンテナンスを担当し、セルフケアの方法もしっかりお伝えします。
インプラントのことで気になることがあれば遠慮なくお尋ねください。