インプラント治療は手術を伴うと聞いて、痛みなどに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
外科手術を乗り越え噛むことができるようになったインプラントの寿命は、10年以上もあると言われています。歯根となるインプラント体を顎骨に埋め込むため、ご自身の歯とほとんど同じような噛む機能を取り戻すことができるのです。
そんな魅力的なインプラント治療に対して、痛みはネックのひとつですよね。
実際に術中は麻酔をするためほとんど痛みを感じることはありませんし、麻酔が切れても痛み止めを数日服用し、痛みを軽減することができます。
もし痛みが続くようであれば何か問題があったと考えるほうが良いでしょう。
今回はインプラント治療の痛みについて、原因や対処法を詳しくお伝えしていきます。
目次
■インプラント治療中の痛みについて
インプラント治療中の痛みが懸念されるのは以下の処置の時です。
◎インプラント埋入時
術部に局所麻酔をするため、基本的にインプラント埋入時は痛みを感じることはあまりありません。また麻酔に使用する針もかなり細いため、チクリとする痛みはありますが持続するものではないでしょう。
まれに麻酔が効きにくい方もいますが、痛みを感じれば麻酔を追加することもできるためその都度歯科医師に伝えるようにしてください。
また、当院ではサージカルガイドを使用しています。サージカルガイドを使用することで、インプラントを埋入する方向や深さを正確に把握することができ、無駄な切開などを行わず傷口を最小限に抑えることが可能です。
術後は処方した痛み止めと抗生物質を数日飲むことで、腫れと痛みは次第に落ち着くでしょう。
◎抜糸時
インプラントの手術は縫合を行います。抜糸の際に少しチクチクと痛みを感じるかもしれません。
◎上部構造(人工歯)のセット時
人工歯となる上部構造は、ほかの歯をなじむよう、審美面も意識します。上部構造をセットする際に歯ぐきが広がるため違和感があることもあるでしょう。歯ぐきはすぐになじむため、特に心配する必要はありません。
インプラント治療で感じる痛みは、数日で落ち着くものがほとんどのため、過度に心配する必要はないでしょう。
ただし、痛みが続く・我慢できないような痛みであれば、歯科医師に必ず相談してください。
■インプラント治療後の痛みについて
基本的にインプラント治療後に痛みが長く続くことはありません。
前述したように術後や上部構造セット時に多少痛みはありますが、数日で落ち着いていきます。
ご自身の歯と同じように使い始めてから数ヵ月して痛みがあれば、歯科医師に相談するようにしましょう。
■インプラント治療後に痛む原因とは
もしインプラント治療後に痛みが続く場合は、以下の原因が考えられます。
◎手術による痛み
外科手術後の腫れによる痛みは、残念ながら必ずあります。
インプラントは顎骨にドリルで穴を開けて埋入するため、腫れや痛みは多少は出てくるものです。ただし数日でおさまりますので安心してください。
またサイナスリフトや骨造成など追加の処置をした方は、少し長引く可能性がありますが数週間で落ち着くため、過度な心配は必要ありません。
◎インプラント周囲炎
インプラント治療後に、周辺のケアを怠ってしまうとインプラント周囲炎になることがあります。
インプラント周囲炎とは、インプラントでも歯周病のように歯ぐきなどに炎症が起こることです。
インプラント周囲炎になると歯ぐきが腫れたり痛んだりし、放置しておくとインプラントがグラついたり膿んでしまうこともあります。
インプラントは埋入して終わりではありません。
ご自身でのセルフケアや定期的な歯科医院でのメンテナンスをサボってしまうと、炎症が起きてしまいやすくなるため、気をつける必要があります。
◎噛み合わせなどの不具合
噛み合わせの不具合は放置しておくと痛みに繋がります。
インプラントはしっかりと骨と結合しているため、咬合力が強い傾向にあり、直接に骨に負担がかかります。
噛み合っている歯が天然歯であれば噛み合わせが変わることもあるため、定期的な噛み合わせの確認は怠ってはいけません。
噛み合わせが高いなどの違和感があると、インプラント周囲炎や咬合痛にも繋がります。
違和感がある時は必ず歯科医師に報告してください。
■インプラント治療の痛みを和らげるには
インプラントの治療中・治療後の痛みを和らげるには、以下のことに注意しておきましょう。
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傷の治りをよくするために飲酒・喫煙を控える
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患部付近を冷やす
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香辛料など刺激物は控え、柔らかいものを食べるようにする
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歯磨きは患部を避け、抜糸後はソフト歯ブラシを使用する
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手術後の入浴は2〜3日はせず、シャワーのみにする
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サイナスリフトなどの骨造成治療をする場合は、術後1ヵ月間飛行機への搭乗は控える(気圧の変化があるため)
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激しい運動は数日間控える
術後は安静にして傷の治りを遅らせるような行為は控えるようにしましょう。
さらに喫煙は歯周病を悪化させる因子でもあるため、インプラント治療を行う方は、禁煙することをおすすめします。
【インプラント治療の痛みが心配な方は遠慮なくお申し付けください】
インプラントはブリッジや入れ歯と違い、手術が必要不可欠です。
治療中や治療後の痛みに不安はつきものですが、長くご自身の歯と変わりなく使用できる治療法であり、また、周りの歯に負担をかけることがありません。
当院は日本インプラント学会所属の歯科医師がインプラント治療に携わります。
インプラント治療における痛みについて何か不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。