インプラント治療について調べていると、メーカーごとに特徴があり歯科医院によって扱っているメーカーが違うことに気付いた人も少なからずいるのではないでしょうか。

インプラントメーカーは世界では100種類以上、日本国内だけでも30種類以上あります。

インプラントは長く使用するものであり、数あるメーカーからどのメーカーがいいのかを判断するのは難しいですよね。

今回は当院で使用している「アストラテック」を含めたメジャーなメーカーの特徴について解説していきたいと思います。

■「インプラントメーカー」がなぜ重要なのか

まず、なぜ「インプラントメーカー」が重要なのか理解しておきましょう。

結論から言うと、インプラントは単発治療ではなく長期的にメンテナンスが必要な治療であり、審美面や機能面を含めて長く使用できるものだからです。

各メーカーそれぞれの長所や特徴があり使用する道具も付随します。

例えば引っ越しなどで転院することになった場合や、トラブルでインプラントのやり直しを行う場合、インプラント体と上部構造は同じメーカーである必要があります。

よく使用されているメーカーであれば取り扱っている歯科医院も多いですが、あまりメジャーではないインプラントを入れてしまった場合は、不具合が生じてしまった時に苦労するかもしれません。

万が一のことを考えると、インプラントメーカーを知っておくということはとても重要といえます。

さらに、取り扱っている歯科医院が多いということは、それだけ安全性も認められていることになるのです。

■世界4大インプラントを解説

日本でもよく使用されており、世界的シェアを誇る「世界4大インプラント」についてそれぞれの特徴を踏まえて解説していきたいと思います。

◎アストラテック（デンツプライシロナ）

スウェーデン発祥で現在はアメリカの企業（デンツプライシロナ）の傘下になっています。

周囲組織への負担が少なく骨吸収が起きにくいのが特徴です。

インプラント体には骨との結合率を高める表面処理をしており、審美面を含め、患者さんへの負担を最低限に考えた設計になっています。

◎ストローマン

スイスに本社がある世界的シェアを誇る会社です。

治療実績と臨床研究により長期的使用の可能性と、高品質が売りの信憑性高いインプラントです。

骨に結合しやすいようインプラント体の表面処理を施しているのが特徴といえます。

◎ノーベルバイオケア

スウェーデン発祥で骨とチタンが結合することを最初に発見した歴史あるインプラントメーカーです。

インプラント体には骨と結合しやすいように表面に無数の孔を開けており、インプラント本数の多い治療などにも強いインプラントになっています。

歴史の古さから、製品のラインナップが多いのも特徴といえるでしょう。

◎ジンヴィ（旧ジンマー・バイオメット・デンタル）

アメリカに本社があり、アメリカ国内で高いシェア率を誇っています。

インプラント体に特殊な表面処理をしており、短いインプラントでも骨との結合が定着するように開発されています。

骨の状態がよくないなどの難症例で選択されやすいインプラントです。

■インプラントメーカーの選び方

インプラントは適切なメンテナンスをしていると10年以上、もしくはそれ以上使い続けることができ、長期的な使用が期待できる治療です。

かかりつけの歯科医院や、インプラント治療で通院しようと思っている歯科医院がどのメーカーを使用しているのか確認しておくといいでしょう。

メーカーを選ぶポイントは以下のとおりです

• 大手のメーカーであるか

• メーカーの実績と症例の多さ

• 安価なメーカーを避ける

また信頼できるメーカーを取り扱っている、かつ、信頼できる歯医者で治療を受けることがインプラント治療の成功の鍵になります。

▶インプラント治療における適切な歯医者の選び方についてはこちらを参考にしてください。

インプラント治療の成功を左右する適切な歯医者の選び方

【当院はアストラテックのインプラントを採用しています】

インプラントは長く使うものですから、高品質で信頼性のあるメーカーを選択することをおすすめします。

当院では患者さんへの負担や骨の結合性を考慮して、アストラテックのインプラントを採用しています。

アストラテックのインプラントは日本国内でも採用している医院が多く、症例実績も含め世界的にも信頼のできるインプラントメーカーといえるでしょう。

インプラント治療で気になることがあれば遠慮なく当院スタッフにご相談ください。