インビザラインの写真を見たときに歯にポッチが付いているのに気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歯に付いているポッチのことを「アタッチメント」といい、インビザライン治療において大変重要な役割を果たします。
ただし歯に付いているため「目立つのでは?」と気になる人も少なくはありません。
今回はインビザラインのアタッチメントについてその役割と実際に目立つのか?について解説していきます。
インビザライン治療におけるアタッチメントの役割について気になる人はぜひ参考にしてくださいね。
目次
■インビザラインのアタッチメントとは
インビザラインのアタッチメントはマウスピースで歯を動かすために歯とマウスピースを密着させ矯正力を維持させます。
3Dシミュレーションにて設計されたマウスピースに、歯を動かす目的に合わせてアタッチメントも設定されるのです。
設定されたアタッチメントをコンポジットレジンと呼ばれるプラスチックで歯に接着していきます。
コンポジットレジンは歯とほとんど同じ色をしているため、パッと見ただけではわかりませんが、付けている本人は少し唇が閉じにくい・口内炎ができるなどの違和感があるでしょう。
また治療が終わればアタッチメントも除去します。
■アタッチメントは目立つ?
アタッチメントが目立つことはほとんどありません。
なぜなら上記でお伝えしたようにアタッチメントには歯と同じような色のコンポジットレジンを使用しています。また、ワイヤー矯正のように金属を使用しないため見た目にはわかりにくくなっています。
アタッチメント周辺が汚れてしまったり、顔の距離が近いと目立つこともありますが異様に目立つことはないでしょう。
■アタッチメントの3つの役割
インビザライン治療におけるアタッチメントの役割について詳しく解説していきます。
◎目立つことなくマウスピースと歯を固定する
アタッチメントがあることで、大きく目立つことなくマウスピースと歯を固定することが可能です。
マウスピースのみだと外れてしまったり上手く歯に力が加わらなかったりすることがありますが、アタッチメントがあることで引っ掛かりができ、しっかりと固定されるため、矯正力が維持されます。
◎目立たずに上下やねじれの動きを加える
アタッチメントによって目立たずに上下やねじれの動きを歯に加えることができます。
歯を動かしたい方向に合わせてアタッチメントの形が異なるため、歯の後方移動や上下移動など様々な動きをマウスピースで行うことが可能になりました。
◎様々な症例に対応できる
アタッチメントによってねじれなどの動きが歯に加えられるようになったため、様々な症例にもインビザラインで対応できます。
対応できる症例が少ないといわれていたインビザラインですが、アタッチメントを付けることで、幅広い歯並びに対応することができます。
■アタッチメントの3つの注意点
インビザライン治療において重要な役割を果たすアタッチメントの注意点は以下のとおりです。
◎マウスピースを無理やり外さない
アタッチメントが付着していることで歯とマウスピースが固定されていますが、無理やり外さないようにしましょう。
奥歯から外すなどコツさえつかめれば簡単にマウスピースは着脱できます。
前歯など外しにくい所から無理に外してしまうとアタッチメントが取れてしまったり、マウスピースが壊れてしまったりするため、無理に取り外しすることは避けるようにしてくださいね。
◎外れた場合は歯科医院に連絡を
アタッチメントが外れたら放置せず、必ず歯科医院に連絡してください。
定期的に来院していただく際にもアタッチメントの有無は必ずチェックしますが、アタッチメントが外れた場合、矯正が計画通りに進まなくなる可能性もあります。必ず歯科医院に連絡し来院するようにしましょう。
◎アタッチメント周辺の清掃に気をつける
アタッチメント周辺の清掃に気をつけましょう。
アタッチメントは凸凹しているため汚れがたまりやすく、コーヒーや紅茶に含まれるタンニンやタバコに含まれるヤニなどが付着して、人によってはステインが付着してしまうこともあります。
ブラッシングする際はアタッチメント周辺も意識して細かく歯ブラシを当てるようにしましょう。
【まとめ】
アタッチメントはインビザライン治療で様々な症例に対応するためにとても重要といえます。
また歯と似た色のコンポジットレジンを使用するためほとんど目立つことはないでしょう。
ただし取り外す際に無理やり外してしまったりブラッシングの際に丁寧に磨かないでいたりすると、アタッチメントが取れてしまう・汚れてしまうなどの不具合が生じるため注意する必要があります。
取れてしまってもすぐ取り付けることができますので、必ずかかりつけの歯科医院に連絡するようにしましょう。
もし結婚式などのイベントでアタッチメントが目立つのが嫌だと思う方は、ライフプランに合わせた治療計画を提案しますので遠慮なく相談してくださいね。