歯のガタガタや飛び出ている八重歯が気になる人も多いのではないでしょうか。

複雑な歯並びだとマウスピース矯正ができないのでは？と心配になってしまいますよね。

今回は「ガタガタ・八重歯をマウスピース矯正で治せる？」という疑問の声に回答していきたいと思います。

■ガタガタ・八重歯の特徴

ガタガタ・八重歯の歯並びを総称して「叢生（そうせい）」といいます。

叢生は八重歯であればチャームポイントとしても捉えられがちですが、基本的には歯が前後に重なっていて凸凹しているのが特徴です。

また「ガチャ歯」「乱ぐい歯」ともいわれ、出っ歯の次に多い不正咬合といわれています。

歯がデコボコしているため口元が閉じにくく見た目でもコンプレックスを感じる人も多いでしょう。

■ガタガタ・八重歯になる原因

ガタガタ・八重歯になる原因は主にスペース不足です。

例えると3人掛けのイスに4人で座っているような状態をいいます。

ガタガタ・八重歯になるには主に2つの要因があげられます。

◎先天的要因

先天的要因には遺伝が関係することがあります。

例えば歯の大きさに対して顎が小さかったり、顎の成長は正常であっても歯が大きすぎたりするなど、歯と顎の大きさのアンバランスさによって歯並びがガタガタ・八重歯になってしまいます。

◎環境的要因

歯が生え変わるタイミングや、幼少期の悪習癖などの環境的要因で、歯がガタガタ・八重歯になってしまうことがあります。

特に乳歯から永久歯に生え変わるタイミングで乳歯が早く抜けてしまい、両隣の歯が倒れてしまったり、むし歯などで乳歯が抜けず残ってしまいそれを避けるように生えてきてしまったりすることで歯並びがガタガタ・八重歯になってしまいます。

また、指しゃぶりや舌の癖なども歯並びを悪くする癖になってしまうため、習慣化しているようであれば改善する必要があるでしょう。

■ガタガタ・八重歯を治すマウスピース矯正とワイヤー矯正の5つの違い

ガタガタ・八重歯を治すとなると矯正治療が選択されます。

以前からあるワイヤー矯正とマウスピース矯正では何が違うのでしょうか。

ここではマウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについて解説していきます。

◎目立ちにくさ

マウスピース矯正は透明のマウスピースを装着するため、見た目では矯正していることがわかりにくいという特徴があります。

ワイヤー矯正は歯の表側にブラケットと呼ばれる装置を装着しワイヤーを通すため、金属がどうしても目立ってしまいます。

マウスピース矯正もアタッチメントと呼ばれるポッチを装着しますが、歯の色と似たような色のため目立つことは少ないでしょう。

またワイヤー矯正は装置と歯の間に食べ物が詰まってしまうことも多いため、食事の際や歯磨きにも注意が必要です。

◎むし歯・歯周病のリスク

ワイヤー矯正は装置が歯に直接装着されているため、物が詰まりやすく、タフトブラシなどの補助清掃器具を使用して、常にセルフケアに気を遣う必要があります。

その点、マウスピース矯正は取り外しが可能なため普段通りのブラッシングすることができます。そのため、矯正治療中でもむし歯や歯周病の対策はしやすいと言えるでしょう。

◎痛みや不快感

マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べると痛みや不快感は少ないといえます。

1枚あたりのマウスピースで動く距離は0.25mmほどで、ワイヤー矯正ほど歯が動く時の痛みは感じにくくなっています。

さらに口の中がワイヤーや装置で切れてしまう・傷つくということもありません。

慣れてしまえばマウスピースを装着しているという違和感もほとんどなくなります。

◎通院頻度

ワイヤー矯正は1ヵ月に1回程度調整に通う必要がありますが、マウスピース矯正は通院頻度を減らすことができます。

患者さん自身がマウスピースの取り扱いに慣れていただいたことを確認できれば、数ヵ月先のマウスピースを先にお渡しすることが可能なためです。

アタッチメントが取れた、マウスピースが破損したなどのトラブルがあった場合は、歯科医院を受診してください。

◎金属アレルギーの心配がない

マウスピース矯正の素材は金属使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。

マウスピースは透明な特殊プラスチックのため、金属アレルギーが心配な方にもおすすめできる治療法です。

■ガタガタ・八重歯をマウスピース矯正で治療するおすすめポイント

ガタガタ・八重歯をマウスピース矯正で治療するおすすめポイントは以下のとおりです。

◎シミュレーションできる

マウスピース矯正は口腔内をスキャナーを用いてデジタルデータ化することで矯正終了後の歯並びを事前に確認することが可能となっています。

ガタガタ・八重歯の矯正できれいに歯を並べるためのスペースを確保しないといけないケースは抜歯を選択することがありますが、抜歯・非抜歯で治療した場合なども、シミュレーションで確認できるためご自身の未来の歯並びがイメージしやすくなるでしょう。

◎周囲に気付かれずガタガタ・八重歯を治せる

ワイヤー矯正と違いマウスピース矯正は透明のマウスピースで歯並びを整えていくため、周囲に気付かれず矯正治療を行うことができます。

ワイヤー矯正は歯の表面に装置があるため口が閉じにくいなどの不便がありますが、マウスピースは薄いため近づかない限り矯正していることがわかりにくいです。

■ガタガタ・八重歯もマウスピース矯正で治療できます

歯を並べるスペースが必要な抜歯矯正は、マウスピース矯正では難しいと聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、今はアタッチメントを付与することで抜歯が必要なガタガタ・八重歯もマウスピース矯正で治すことが可能になりました。

※重度のガタガタ・八重歯の場合は

マウスピース矯正だけでは治療できない場合があります。

ガタガタ・八重歯を治したいけど目立たず治療したいと考えている方には、マウスピース矯正がおすすめです。

心配な方は口腔内スキャンでシミュレーションした歯並びを確認することもできます。

ご自身の歯並びがマウスピース矯正で治療できるか気になる方は、一度当院までご相談ください。