失った歯の治療のひとつとして検討されるインプラントですが、保険が効かない自費治療のため患者さんの費用負担が大きくなってしまう場合が多いです。
治療費の相場として1本あたり30~50万円程度かかり、決して安い治療とは言えませんから「何かあった時の保証はあるのか?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
当院では、条件を満たしている患者さんに対し、10年間の保証を設けています。
では実際に保証は必要なのでしょうか。
今回は保証の条件や期間を含めて、インプラント治療に保証は必要なのか。詳しく解説していきたいと思います。
目次
■インプラントの保証とは?
インプラント治療の保証にはインプラント自体に問題があった場合の「メーカーの保証」と、インプラント治療後に起こった不具合による「歯科医院の保証」の2つがあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
◎インプラントメーカーの保証
メーカーの保証とは
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インプラントと骨が結合せず脱落してしまった
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インプラント本体の製品に欠陥があった
など、インプラント自体の不具合に対して保証があり、インプラントのパーツによって保証期間が違います。
◎歯科医院の保証
歯科医院の保証はインプラントの手術後に起きたトラブルに付くことが多いです。
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インプラントが脱落した
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インプラントの再手術が必要
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上部構造が破損した
など、通常通りに使用していて破損や修理・交換が必要な場合は保証されます。
■インプラントの保証は必要?
高額な治療だからこそ、保証があることでトラブル時の金銭的な不安を減らすことができます。万が一、インプラントが欠けたり外れたりしても、保証があれば再治療の費用を抑えられるので安心です。
条件を満たすことで保証が適用されれば、無償もしくは費用の一部負担でインプラントをやり直すことができるのです。
保証がないと全額負担となってしまいますから、万が一インプラントのトラブルや不具合が起きた場合の安心材料ともいえるでしょう。
■インプラントの保証期間と条件
ここではインプラント治療の保証期間と条件について詳しく説明していきます。
◎保証期間
インプラント治療の保証期間は平均で5~10年、当院では10年保証を設けています。
きちんと当院にメンテナンスで来院いただいている方などの条件があるため、保証期間と条件については確認するようにしましょう。
◎保証範囲
インプラントは「インプラント体」「アバットメント」「上部構造(人工歯)」の3つの構造でできているため、パーツによって保証期間が変わることがあります。
特に人工歯は一番破損しやすいため保証が短く設定されていることもあります。
全てが10年保証なのか保証範囲について、歯科医院に確認することをおすすめします。
◎保証が適用されるケース
保証はすべての患者さんに適用されるわけではありません。
適用されるケースは以下のとおりです。
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インプラントメーカーおよび医院の保証期間内である
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歯科医師の指示通りに生活を送っている
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当院でメンテナンスを定期的に受けている など
特に禁煙の継続やメンテナンスはしっかりするようにしましょう。
◎保証が適用されないケース
保証対象外となるのは以下のケースです。
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保証書の紛失
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患者さんの不注意や不慮の事故など明らかに当院の責任でない場合
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酷使した使用や禁煙など当院の指示に従わない使用が原因である
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診察時で全く予期できない口腔状態へ変化してしまった
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必要な定期検診を受診しなかった
インプラントは入れて終わりではありません。
上記項目はしっかり注意しておき、きちんとケアすることをおすすめします。
【インプラント保証条件の確認をお忘れなく】
インプラント治療はむし治療とは違い、高額になることがほとんどです。だからこそ保証があることでトラブル時でも金銭的な不安を減らすことができます。
ただし、保証があるからといってご自身のケアを怠ったり雑に扱ってしまったりすると保証されないケースがあります。
心配な方は、保証条件の確認を必ず行い、歯科医師の指示を守るようにしましょう。
インプラントは術後のメンテナンスやセルフケアをきちんとすると10年以上使用できるといわれています。
当院ではインプラントの保証を10年設けており、インプラントがある快適な生活が送れるようにスタッフ一同お手伝いいたします。保証内容について詳しく知りたい方はお気軽にお尋ねください。