近年では、目立ちにくい矯正治療としてマウスピース矯正が注目されています。
マウスピース矯正で歯を動かすといっても「具体的にどのように治療を進めていくのか」気になる方も多いのではないでしょうか。
今回はマウスピース矯正の治療の流れについて詳しく解説していきたいと思います。
マウスピース矯正を考えているけど、治療がどのように進むのか不安な方はぜひこの記事を参考にしてください。
目次
■マウスピース矯正(インビザライン)の特徴
マウスピース矯正は従来のブラケット矯正(ワイヤー矯正)と違い、透明のマウスピースを装着して歯を動かしていく矯正治療です。
マウスピースを1日20時間以上装着し、2週間前後ごとに少しずつ形の違うマウスピースを交換しながら徐々に歯を理想の形に整えていきます。
ブラケット矯正と違い取り外しが可能なため、通常通り食事やブラッシングができます。また、マウスピースも透明のプラスチックで目立つことなく理想の歯並びに導くことができます。
ただし装着前には必ずブラッシングが必要なのと、装着忘れに気をつけなければなりません。
■マウスピース矯正(インビザライン)治療の流れ
当院のマウスピース矯正の流れについてお伝えしていきたいと思います。
①無料矯正相談
歯並びが気になって来られた方にはまず問診を行います。
何が気になるのか、いつまでに治したいのかを不安や疑問点も含めて具体的にお伺いします。さらに費用やお支払い方法についてもご説明いたしますので、気になることすべてご確認ください。
また当院では相談で来院された方に口腔内スキャナー(iTero)を使用して3D画像からわかる歯並びについても当院スタッフがお伝えします。その際にクリンチェックでシミュレーションされた矯正終了後の歯並びもご覧いただけます。
②精密検査
さらに詳しく期間や治療内容を知りたい方は精密検査に進みます。
行う検査は以下になります。
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レントゲン撮影(パノラマ・セファロ)
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口腔内写真
※レントゲン上でむし歯や歯周病の治療を
優先した方がいいケースであれば、
治療のご案内もします。
③検査結果・治療計画の説明
検査結果を元に治療計画や現在の口腔内の状態をお伝えします。もし最終の歯並びにご希望があれば、この時に修正していきます。
マウスピース矯正を行う上での注意点などもお伝えしますので、ご不明な点があればご相談ください。
④スキャニング
矯正治療前にむし歯などの治療が必要な方で治療完了後に歯の形状が変わっている場合は歯を再度スキャンします。
3D画像を元にマウスピースが作成されるため、問診時にスキャンした歯が変わっているとマウスピースが合わなくなることがあるためです。
スキャン後マウスピースを作成します。
⑤治療開始
マウスピースが届くと治療開始です。
シミュレーションされた治療計画に沿って、患者さんによっては歯の表面に付けるアタッチメント(レジンのポッチ)やIPR(隣接歯間を削って歯を並べるスペースを確保する処置)を行います。
最初はマウスピースに慣れていただくために、マウスピース1枚からお渡しすることもあります。
⑥定期チェック
マウスピースの装着に問題がないか、追加のマウスピースをお渡しするなど定期的に通院いただき確認します。
確認する項目は以下のとおりです。
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マウスピース装着に問題ないか
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アタッチメントの脱離の有無
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スケーリング(必要な方に)
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追加のマウスピースをお渡し
マウスピースに装着に問題なく慣れていただいた方には、2、3ヵ月分をまとめてお渡しして通院回数を少なくすることも可能です。
来院するタイミングなど歯科医師と相談するようにしましょう。
⑦治療終了・保定
シミュレーションで出来上がったマウスピースの装着が最後まで完了したら治療終了です。
長かった矯正期間ですが、歯を並び終えたら保定期間に入ります。
歯並びの後戻りを防ぐために、保定用マウスピースを装着することできれいに整えた歯並びを安定させます。
患者さんによって保定期間は異なりますが、多くの場合でマウスピース矯正にかかった期間と同じ期間、保定を行います。
またメンテナンスにも定期的にお越しいただくことをおすすめします。
【マウスピース矯正の流れを把握してスムーズな治療を】
今回はマウスピース矯正の治療の流れについてお伝えしました。
マウスピース矯正は目立つことなく歯並びを整えることができ、ご自身の歯並びのゴールがシミュレーションによって確認できるため、モチベーションを維持しやすいなど多くのメリットがあります。
初回の相談から保定に移るまで歯並びにもよりますが、治療期間は2年〜3年ぐらいかかると理解しておくといいでしょう。
また受験や結婚などライフスタイルに合わせて調整することも可能です。
歯並びが気になる方は、お気軽にご相談ください。