出っ歯の治療を考えた時に「インビザラインで出っ歯は治せない」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

またインビザライン治療を考えている人は、目立たず出っ歯を治せたら嬉しいですよね。

今回は「インビザラインで出っ歯は治せるのか？」について説明していきたいと思います。

出っ歯は治療したいけど、目立つワイヤー矯正はできればしたくないなと考えている人はぜひ参考にしてくださいね。

■出っ歯とは

出っ歯はオーバージェットとも呼ばれ、上の歯が下の歯より5mm以上前に出ている歯並びをいいます。

通常であれば2～3mm出ているのが正常な噛み合わせといわれています。

出っ歯の特徴は上の歯が出ているため口が閉じにくく、横から見ると歯が前に出ていることがわかる歯並びといえるでしょう。

放置しておくと虫歯や口臭の原因、さらには噛み合わせの不具合もでてきます。

気になる人は早めに治療することをおすすめします。

また出っ歯は骨格性上顎前突と歯槽性上顎前突の2つに分けられます。

それぞれ見ていきましょう。

◎骨格性上顎前突

骨格のズレが原因の出っ歯を骨格性上顎前突といいます。

遺伝により骨格に差ができてしまい、上顎が下顎に対して大きすぎるケースは出っ歯になってしまいます。

また歯の大きさも遺伝してしまい歯の大きさに対して顎が小さいなども出っ歯になる原因といえるでしょう。

◎歯槽性上顎前突

歯槽性上顎前突は歯の傾きが原因で出っ歯になってしまいます。

原因としては日常的な悪習癖によって上の歯が前に出てしまったり、下の歯が内側に傾いたりして出っ歯になってしまいます。

例えば、指吸いや唾を飲み込むときの舌の位置など上顎に何かしらの力が加わることで、上顎の成長が過剰に促されてしまいます。

また歯並びは唇の力と噛み合わせ、舌の位置で保たれていますが口呼吸によって唇の力がかからなくなり歯が前に出てしまうのです。

癖は矯正治療後にも影響しますから、舌の癖などがある方は改善するよう意識するといいでしょう。

■インビザラインで出っ歯は治せる

インビザラインで出っ歯の治療は難しいと言われていますが、インビザラインで出っ歯を治すことは可能です。

骨格に問題がなく重度の出っ歯でなければインビザラインでIPRなどの補助的治療を取り入れることで様々な症例が治療可能となっています。

また抜歯の有無は歯並びや出っ歯の程度によって必要かどうかの判断をしなければなりませんが、シミュレーションしたうえで判断するといいでしょう。

以下に抜歯が必要なケースと必要ないケースを解説します。

◎抜歯が必要なケース

上下の顎の大きさに差がある、また歯を並べるスペースが少ない出っ歯は抜歯が必要なケースが多いでしょう。

顎が小さい場合や顎に対して歯が大きい場合は、抜歯をして歯を並べるスペースを作る必要があります。

一般的に抜歯をする際は、前から4番目の歯（第一小臼歯）を抜歯します。

抜歯したことでできたスペースを活用してインビザラインで歯を並べていきます。

◎抜歯が必要でないケース

軽度の出っ歯であれば抜歯をせずインビザライン治療が可能なこともあります。

インビザラインで歯を後ろに動かしたり、IPR(ディスキング)で歯を0.25〜0.5mm程度削ったりして歯を並べるスペースを作ります。

抜歯・非抜歯は、適応可能な症例と見た目が変わる症例があるので、歯の移動をシミュレーションできるクリンチェックで確認しましょう。

■インビザラインで治療が難しい出っ歯

残念ながらインビザラインで治療が難しい出っ歯があります。

骨格が原因の重度な出っ歯はインビザラインのみで治すことが難しく、外科治療が必要になる場合があるのです。

外科治療が必要な歯並びかどうかは、精密検査によって判断が必要になります。

【出っ歯で悩んだら当院に相談を】

出っ歯の矯正治療にお悩みの方は、当院にご相談ください。

特に出っ歯の方はブラケット矯正で治療すると目立ってしまいますが、当院はインビザラインでの治療を積極的に採用しており、目立つことなく出っ歯を改善することができます。

抜歯が必要かどうかは精密検査が必要になりますが、インビザライン治療に対して少しでも不安がある方は遠慮なく当院のスタッフに相談してくださいね。