山脇歯科

審美歯科2

歯科医師をしていると、とてもよく聞かれることがあります。
「どこの歯医者さんがいいの?」「どこの歯医者さんが上手なの?」

確かに歯医者さんの腕の良し悪しは、将来おいしくご飯が食べられるかどうか、美しいお顔になれるかどうか、に直接関係します。
それを知りたいからこそ、みなさまは周りの人の口コミやインターネットで検索して、自分の大切な体を任せることのできる人を探すのです。

では私達歯科医師が自分や自分の大切な人の歯を治療してもらうときに、誰に自分の体を任せるでしょうか?どうやってその歯科医師の能力を判断するのでしょうか?

歯科医師の目で見て、他の歯科医師の仕事内容・その能力を推し量るのは、「写真・症例発表」以外にはありません。それ以外のものでは、本当のところはよくわからないのです。

しかし一般の方から見て、「写真・症例発表」はわかりにくいものです。
そこでできるだけわかりやすく実例を解説してみました。

また、単純に美しいと感じられるものには、奥行きのある中身があるものです。
そして機能に優れたものには、自然と美しさが備わります。
ここにある美しい写真が撮影されるためには、そこに至るまでに膨大な努力が必要でした。

以下の症例写真はすべて当院で行われた治療によるものです。歯科雑誌・メーカーのパンフレット・他院のホームページからの転載ではありません。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

この方は、前歯の変色が気になって来院されました。昔、歯を折ってしまい、プラスティックを詰めていたそうです。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

写真から全体的に着色や変色がみられますし、何ヶ所かむし歯になっているところもあります。
何よりも、歯の方向や形がまったく調和していません。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

古いプラスティックやむし歯を取り除いたところです。
向かって右の前歯はほとんど歯質がなくなってしまいました。
隣り合った歯もかなりのむし歯になっていました。
このような場合は、ほとんどの場合歯の神経を取って、かぶせることになります。
しかし、この方の希望は出来る限り神経を取らないでほしい、ということでした。
確かに神経を取ると歯はもろくなり、歯の寿命は確実に短くなります。
そこで神経を取らないで治療することが可能かどうか、詳しく調べていきました。

こういったケースで一番確実な診断・検証方法は、学術的に信頼できる文献をあたることと、プロビジョナルレストレーション(精密な仮歯)による実際のシミュレーションです。
Ferrule design and fracture resistance of endodontically treated teeth
JA Sorensen, MJ Engelman - The Journal of prosthetic dentistry, 1990
から、この残された歯質の量からでも修復物(かぶせ)が生存(長持ち)する可能性が示されました。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

そのため、神経を取ることなく、プラスティックで補強しただけでプロビジョナルレストレーション(精密な仮歯)を装着しました。
ここから実際のシミュレーションです。
両隣のむし歯はすでにプラスティックで埋めています。
歯肉圧排し、精密な形成を行ったところです。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

プロビジョナルレストレーション(精密な仮歯)が入ったところです。
実際に使用してみて、壊れたり外れたりといったトラブルがみられなかったので、この形には機能的な問題は少ないのではないかと診断しました。
しかし、何かがおかしい感じがします。美しくありません。この仮歯は周りの歯と何かが調和していないのです。
歯の形や軸方向が微妙に間違っています。わかりやすいところでは長すぎます。これは歯の先端を合わせても、歯ぐきの境目のラインが不規則になっているためにこうなります。
ここからプロビジョナルレストレーションを修正して、最終の修復物を作製しました。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

大変色調が難しいケースだったので、複数のオールセラミックスを作製して、それぞれを試着するように選んでいただきました。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

技工製作:山本桂輔氏 (Ceram-ex代表)

そして、最終的に、美しさ、透明感、強度、清潔さ、全ての要素を満たすオールセラミックスを1つ選びました。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

技工製作:山本桂輔氏 (Ceram-ex代表)

内面を見てみると金属を使用していないので、透明感のある乳白色であることがわかります。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

装着前の状態です。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

このように装着していき、

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

オールセラミックスを装着したところです。
周囲の歯の方向や形、歯ぐきのラインを計算に入れて、左右非対称ですが、調和を得ることに成功しました。
大変に美しく自然な仕上がりになっています。

神経を取って補強していないため、構造的に不安定なところもある修復です。
もし将来、壊れることがあれば、そのときにはじめて神経を取ってもう一度かぶせ直す、ということで納得をいただいています。

before

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

after

完璧な美しさ オールセラミッククラウン

治療前、治療後の写真です。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン2

完璧な美しさ オールセラミッククラウン2

この方は、昔入れたプラスチックの歯の変色が気になるということで来院されました。
真ん中の歯ですが、光沢もなくなり、歯ぐきの際がかなり変色しています。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン2

古いプラスチックを外したところです。
銀合金の土台が入っているため、歯根に強い着色があります。
今回はオールセラミックスでの修復を予定してたので、この着色を打消しながら、全体としては透明感を表現するという難しい課題に直面しました。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン2

十分な厚みを確保して精密な仮歯を入れていきます。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン2

技工製作:羽口卓嗣氏(Haguchi Dental Laboratory代表 )
強い着色を打ち消すためにジルコニアオールセラミッククラウンを使用します。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン2

全体として濃い歯の色と不規則なキャラクターにマッチした美しい仕上がりです。
歯肉とのブレンディングも上々です。

before

完璧な美しさ オールセラミッククラウン2

after

完璧な美しさ オールセラミッククラウン2

治療前と治療後です。

この写真を見ていると、どこが悪かったのか忘れてしまいそうです。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン3

この方も前歯の変色が気になって来院されました。

オールセラミッククラウン

これは若い女性としては気になると思います。

オールセラミッククラウン

今回は歯の変色も強いことからジルコニアオールセラミックスを使用しました。

オールセラミッククラウン

治療後の状態です。
段差があったために腫れぼったく、状態の悪かった歯ぐきも、滑らかに段差もなく、表面もスムーズなセラミックスの効果で、とても良い状態になりました。

before

オールセラミッククラウン

after

オールセラミッククラウン

治療前と治療後の写真です。

セラミックスは、美しい。

完璧な美しさ オールセラミッククラウン4

この方も前歯をきれいにしたい、ということで来院されました。

オールセラミッククラウン

変色したプラスティックが並んでいます。

オールセラミッククラウン

まずはプロビジョナルレストレーション(精密な仮歯)に置き換えて、審美と機能が調和するかどうかを慎重に観察します。

オールセラミッククラウン

問題が認められなかったので、セラミックスの製作を開始します。

オールセラミッククラウン

今回は色もさることながら、力の強い男性ということもあり、ジルコニアオールセラミックスを使用しました。

オールセラミッククラウン

ジルコニアオールセラミックスを装着したところです。

オールセラミッククラウン

正面と左右側面です。

オールセラミッククラウン

歯ぐきとの調和がわかります。

before

オールセラミッククラウン

after

オールセラミッククラウン

治療前と治療後の写真です。

変色した前歯をメタルセラミックブリッジで美しく修復

メタルブリッジ

この方は右の前歯がぐらぐらするということでご相談にいらっしゃいました。
残念ながら来院されたときにはすでに右の前歯を1本抜かなくてはならない状態でした。

メタルブリッジ

拡大してみたところです。

変色したプラスティック、真ん中にある隙間、黒くなった歯ぐきとの境目、と審美的にも数多くの問題がありました。 ご本人も「きれいにしたい」ということを一番にあげておられました。

このような場合、インプラントによる修復がまず考えられます。
長期的にみると、インプラントは力のバランスをとることができるため、他の歯を長持ちさせることができます。そのため健康維持に役立ちます。

ところが、この方の場合は少し様子が違います。
インプラントが役に立つことは間違いないのですが、歯と歯の間の距離が標準よりも非常に大きいため、何も考えずにインプラントをすると隣の歯との間に「ブラックトライアングル」という大きな隙間ができてしまうことがあります。

これは美しくありません。

そこで「ブラックトライアングル」をつくらずに、確実に美しくするために今回はブリッジによる修復を選びました。

メタルブリッジ

まずぐらぐらしている歯を抜きます。

メタルブリッジ

そしてすぐに仮の歯を入れます。

メタルブリッジ

この状態でしばらく歯ぐきの治りを待つことになります。

メタルブリッジ

2か月して歯ぐきが治ってきました。

メタルブリッジ

ここでプロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)をつくります。

メタルブリッジ

メタルブリッジ

最終的な修復物をイメージして作られたプロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)です。

ここでは ”Fingertip Ovate” という特別な形をプロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)に与えています。
指先の形をイメージしたもので、これによって歯のないところの歯ぐきを、まるで歯があるかのような形にすることができます。

また、歯を抜いてそのままにしていると、そこは「廃用性委縮」を起こしてしぼみ、へこんでいきます。

ここではそういうことが起こらないように、「ソケットプリザーベーション」というテクニックを使って歯ぐきがへこむのを防いでいるのですが、それでも少し歯ぐきのボリュームが足りません。

そのため歯ぐきのボリュームを増やすために、CTG“Connective Tissue Graft”(結合組織移植)というテクニックを使いました。

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

メタルブリッジ

このCTG・(結合組織移植)によって、歯ぐきはより自然な形になります。

CTG・(結合組織移植)はとても応用範囲の広いテクニックで、審美・インプラント領域では非常によく使われます。
逆に言えば、これなしではそこそこの結果しか得られません。治療が終わったそのときにもそれほど美しくもならないでしょうし、将来的にも歯ぐきが下がってしまいます。

お手軽で早く、という方には向いていないかもしれませんが、末永く美しく、という方にはとても有効な技術です。

メタルブリッジ

”Fingertip Ovate”を与えたプロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)と、CTG(結合組織移植)とによって作り上げられた歯ぐきです。

メタルブリッジ

プロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)と歯ぐきとの調和した状態です。
歯ぐきの形がプロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)によって作りかえられていることがわかります。

メタルブリッジ

メタルブリッジ

歯を抜いて2カ月後の歯ぐきの写真と、プロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)による調整が終わった後の歯ぐきの写真の比較です。

まったく形が違うことがわかります。

通常の歯科治療では、左の写真の状態でブリッジを入れてしまいます。
これではセラミックスを使っても美しくはなりません。
きらきらと白い歯が入りますが、歯ぐきとは調和していないので隙間が残り、物はつまるし息はもれます。

本当の意味で身体を治癒させるのは、最後に入るセラミックスではなく、治療中ずっと使われるプロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)とその調整です。

メタルブリッジ

プロビジョナルレストレーション(精密な仮の歯)の調整が完了したところで、精密なシリコン印象を行います。

メタルブリッジ

セラミックスを焼きつける前に、メタルフレームが正確に作られているかどうかをお口の中で直接確認します。

メタルブリッジ

ドイツ・ケッテンバッハ社製の世界最高のシリコン印象材「パナジル」と貴金属フレームによる歯への適合は、天然の歯の根を触れているかのような、感動的なものでした。
どれだけ段差をさがしてもスムーズなところしかありません。
これだけスムーズであれば、将来の汚れや歯石に対してとても有利になります。

メタルブリッジ

技工製作:山本桂輔氏 (Ceram-ex代表)

完成したメタルセラミックブリッジです。

今回はブリッジの支台となる歯の変色が強く、金属の土台も大きく除去できなかったこともあり、メタルセラミックスを採用しました。

メタルブリッジ

内面の写真です。
メタルのフレームにセラミックスが焼きつけられているのがわかります。

メタルブリッジ

メタルセラミックブリッジを装着したところです。

とても美しく、歯ぐきとも調和していることがわかります。

メタルブリッジ

少しメタルセラミックブリッジを浮かせてみました。
歯がないところもしっかりとセラミックスが支えて調和しているのがわかります。

メタルブリッジ

同じく斜めからみたところです。

メタルブリッジ

メタルセラミックブリッジとお口のとの調和した状態です。
自然で美しい状態に導くことができました。

メタルブリッジ

メタルセラミックブリッジを装着してしばらく経過した写真です。

清潔でプラークのつきにくいセラミックスの表面のおかげで歯ぐきがさらに健康になり、ひきしまってさらにセラミックスに寄り添うようになってきました。

ただ美しい、というだけでなく、末永く美しく、ということを目指した治療を完成させることができました。

ご本人にとってはお手軽でもなく、つらいこともある長い治療になりましたが、これ以上ないくらいに美しくなっていただけました。

before

メタルブリッジ

after

メタルブリッジ

治療前、治療後の写真です。

歯がないところにあたかも歯があるかのようにメタルセラミックブリッジで修復

メタルセラミックブリッジ

ご覧ください。
どれが人工の歯で、どれが天然の歯でしょうか?

メタルセラミックブリッジ

実はこうなっています。

ほとんどが人工の歯でした。
比べてみましょう。

メタルセラミックブリッジ

メタルセラミックブリッジ

セラミックスを使用すれば、歯がないところにあたかも歯があるかのように修復することが可能です。

もちろん、この結果を出すためには、正確なプロビジョナルレストレーション(精密な仮歯)の調整が必要不可欠です。

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