山脇歯科

診査・診断・治療計画・インフォームドコンセント

どうして必要?何が違うの?

多くの日本での歯科治療は、
目の前の穴をどう埋めるか?
ということだけが考えられています。
それだけではセラミックもインプラントも大した意味を持ちません。
壁にあいた穴に、高価な建材をただはめ込んだのと変わりありません。

ですから、歯科治療でのしっかりとした検査や問題点のリストアップ、原因の追求、将来の予測は、ほとんどの方にとってなじみのないものとなっています。

多くの日本の歯科治療では、
しっかりとした検査や問題点のリストアップ、原因の追求がなされていないので、本当の原因解決になる計画を立てることができません。

つまり、しっかりした診査・診断・治療計画というものが欠けているために、
数年もてばいい、
こわれたらまたやり直し、
歯が悪くなった原因を確かめずに、その場しのぎの対応をする
という治療が多い
の現状です。

その繰り返しで、少しずつ歯がなくなっていって、
気がつけば、入れ歯になっています。

しっかりした診査・診断・治療計画とは

しっかりした診査とは、
「今どうなっているのか?」
ということをはっきりさせることです。

しっかりした診断とは、
「なぜこうなったのか?」
「このままだとどうなるのか?」

ということをはっきりとさせることです。

そしてしっかりした治療計画とは、
「これからどうしていけばいいのか?」
ということをはっきりさせることです。

精密検査:今どうなっているのか? : Basic data gathering

精度の高い治療には、精度の高い診断が、
精度の高い診断には、精度の高い診査が、必要です。

当院で行っている精密検査としては、

  1. 1.デジタルレントゲン検査
  2. 2.お口の写真撮影
  3. 3.歯ぐきの検査

の3つがあります。

とりわけ詳しい検査を希望される方には、

  1. 4.模型診断
  2. 5.診断用ワックスアップ

も行います。

1.レントゲン検査

レントゲン検査

どうしてレントゲン写真を撮るの?

レントゲン検査はとても役に立ちます。
直接目で見ることのできない場所を調べることができます。

口の中の病気は目で見ることのできない場所に広がっていることがあります。
その場合、治療の方法が大きく変わります。

むし歯であれば、歯の神経まで達しているのか?
それともさらに深く顎の骨の中まで進んでいるのか?

歯周病では、歯を支えている骨がどれくらい吸収しているのか?
歯並びはどうなっているのか?

かみ合わせの影響はでていないか?
本当に美しくすることが可能なのか?
骨格は左右対称なのか?

私たちはレントゲン写真のほんの小さな影の濃淡から、数多くの情報を読み取り、多くの仮説を立て、治療に活かしています。

放射線の影響が心配なのですが?

歯科レントゲン写真の放射線の影響は、普段自然に浴びている放射線に比べてもはるかに小さいものです。

私たちは普段の生活のなかでも、周りの環境からつねに放射線を浴びています。これは「自然放射線」と呼ばれ、宇宙から、地球そのものから、空気中の放射性物質から、出ているもので、誰しも知らず知らずのうちに影響をうけています。

自然放射線の平均量は、年間で約2400マイクロシーベルトといわれています。

それにくらべて、歯科のレントゲン写真は1枚あたり4~20マイクロシーベルト。

当院でのレントゲン検査はデジタルレントゲンを採用しています。
そのため、X線の照射量は、普通のレントゲンの1/5程度です。

当院のデジタルレントゲンではこれが1枚あたり1~4マイクロシーベルトになります。

それよりも飛行機に乗って東京~ニューヨーク間を1往復すると、190マイクロシーベルトの自然放射線を浴びることになりますので、飛行機の方がはるかに影響は大きいものがあります。

妊娠しているので、とても心配なのですが?

妊娠されている方は、そのことを問診の際にスタッフ・歯科医師にお伝えください。

大切なことですが、レントゲン撮影による胎児への影響は、100ミリシーベルト(100000マイクロシーベルト)以下では起こらないとされています。
歯科のレントゲン写真では10万枚撮影すると影響がでます。
ですからほとんどありえないと考えてよいでしょう。

ですが、ご心配なことには変わりありません。

妊娠の可能性のある方には鉛入りのエプロンを用意しておりますので、安心してください。

デンタルレントゲン写真

デンタルレントゲン

デジタルとまぎわらしいですが、ここでは「デンタル(”歯”の意味)」です。

お口の中にフィルムを入れて撮影するもので、一度に撮影できる範囲は2~3本程度ですが、とてもクリアな画像を見ることができます。

それぞれの歯の状態をはっきりとみることができるので、歯科のレントゲンとして一番使われます。

撮影範囲がせまいため、すべての歯の状態を把握するためには枚数が必要になります。

当院では治療方針と検査のスタイルを説明させていただいた後、
同意いただけた方には、標準の撮影として、14枚法を採用しています。

デンタルレントゲン2

とても枚数が多く感じられるかもしれませんが、すべての歯の状態をはっきり把握するためには、これだけの枚数が必要になります。

どうしても、今悪いと感じられるところだけにしてほしいという方には、そこの部分のデンタルレントゲン写真だけを撮影しています。

パノラマレントゲン写真

パノラマレントゲン写真

パノラマレントゲン写真は、広い範囲をおおまかな全体としてみるために撮影します。

デンタルレントゲンほどクリアな画像ではありません。

しかし骨格、関節、歯の位置や、それらの左右のバランス、対称性、を見ることができます。

とりわけ、顎の骨の中に深く埋まっている親知らずや、インプラント治療のための骨の量や質の診断にはとても役立ちます。

CT撮影・シミュレーションソフト解析

そして、さらに詳しい情報が必要なときはCT撮影を行います。

CT

通常のレントゲン写真は2次元画像ですが、CTは3次元画像です。

X線写真

その情報量は何倍にもなり、さらに正確な診断を行うことができます。

「こうかもしれない」ではなく「こうです」とお伝えできます。

X線写真3

X線写真3

またインプラント治療を行う際にも、CTは威力を発揮します。

2次元画像ではわからない骨の厚み、骨の質、神経・血管の位置、を把握して安全で確実な外科処置に結びつけます。そして3次元画像の上でシミュレーションも可能です。

2.お口の写真撮影

どうして写真を撮るの?

今まで歯科医院で、お口の写真撮影をしたことがない方は多くいらっしゃると思います。
歯に空いた穴を埋める。歯や歯ぐきについた汚れを落とす。
ただそれだけのことをするなら、特に写真撮影は必要ないかもしれません。

お口の写真撮影

ただ、他にもお口には重要なことがたくさんあります。
歯の形や色はどうなっているの?
詰め物や冠の形や色はどうなっているの?
歯ぐきの形や色はどうなっているの?
歯並びはどうなっているの?
咬み合わせはどうなっているの?
お顔全体と歯並びの関係は?
唇と歯並びの関係は?

こういったことはレントゲン写真だけではわかりませんし、文章で記録しきれるものでもありません。
どうしてもお口の写真が必要になるのです。

歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士にとっては、
繰り返し多くの情報をみることができる。
情報を共有できる。他の専門家の意見を聞くことができる。
継続して撮影すれば、その変化から今後の状態が予想できる。
という大変なメリットがあります。
この写真がなければ、きちんとした診断はできませんし、治療計画も立てられません。

来院者の方にとっては、
きちんとした診査・診断が受けられる。
今のご自分のお口の状態を、ご自分で確かめることができる。
きちんとした治療計画を受け、その内容をご自分でも確かめることができる。
お口の情報を、医療者サイドと共有することで、ただ何かよくわからないことをされるのではなく、一緒に治療に参加することができる。
継続して撮影すれば、長い期間の変化をご自分で確かめることができる。
というメリットがあります。

3. 歯ぐきの検査

それって何?

歯ぐきの状態には、目で見ても、レントゲン写真でもわからないところがあります。

歯の周りには歯ぐきがあるのですが、歯と歯ぐきの境目には、ちょうどお城のお濠のようにぐるりと一周している溝があります。

歯周ポケット

これを歯周ポケット(歯肉溝・サルカス:専門的には微妙にニュアンスは違いますが)と呼びます。

歯周ポケットが深く

病気の歯ぐきでは、この歯周ポケットが深くなります。

歯ぐきの検査

歯ぐきの検査では、まずこの深さを調べます。

また、その検査のときに歯ぐきが腫れているところは、ほんのり出血します。
このにじむ出血も、歯ぐきの状態の大切なサインです。

人によっては、ほんの少しチクチクとした感じがあるかもしれませんが、けして痛いものではありません。

そして、歯がどれくらいグラグラしているかも調べます。

横にグラグラしているのか、縦にグラグラしているのかで、病気の状態がまったく変わってきます。

問題点リスト : 何が問題なのか? ; Problem list making

すべての検査が終わると、そのデータをもとに問題点をリストアップします。

私たちは、包括的歯科治療の先進国アメリカの常に最先端を走る、USC(南カリフォルニア大学)で1970年代からで使われてきた
検査リスト
問題点リストを
今までの歯科医学の進歩を取り入れて、現在でも使っています。

たとえば、このような問題点をチェックしています。

  • それぞれの歯の状態はどうでしょうか?
  • むし歯は大きいのでしょうか、小さいのでしょうか?
  • 昔に治した詰め物やかぶせ物はどうなっているのでしょうか?
  • 削ってしまった歯はまだ大丈夫なのでしょうか?
  • それぞれどれだけの歯質の量が残っているのでしょうか?
  • 歯の根の長さや太さは十分でしょうか?
  • 神経を取った歯はきちんと根の先まで治療されているでしょうか?
  • 神経を取った歯の根の先に、膿はたまっていないでしょうか?
  • 歯は割れたりしていないでしょうか?
  • それぞれの歯の将来性はどうなのでしょうか?
  • 歯ぐきは健康なのでしょうか、気づかないうちに病気になっていないでしょうか?
  • 歯はぐらぐらしていないでしょうか?
  • 歯ぐきから血が出たりしていないでしょうか?
  • 歯ぐきが腫れているところはないでしょうか?
  • 歯ぐきは下がってきていないでしょうか?
  • 歯を支える歯ぐきの骨はどれくらい残っているでしょうか?
  • 歯ぐきに深いポケットはないでしょうか?
  • 歯ぐきの深いところに汚れがこびりついていないでしょうか?
  • 歯ぐきの厚みはどれくらいあるでしょうか?
  • 歯を支える骨の厚みはどれくらいあるでしょうか?
  • 歯ぐきのかたさはどうでしょうか?やわらかいでしょうか?かたいでしょうか?
  • 歯ぐきは将来どうなりそうなのでしょうか?
  • 歯並びはどうなっているのでしょうか?
  • 見た目だけではなくて、むし歯や歯周病や咬み合わせに影響しそうでしょうか?
  • 歯ぐきは連続的に美しいカーブを描いているでしょうか?
  • 歯を支える骨は連続的に美しいカーブを描いているでしょうか?
  • すき間があいてきたり、歯がなくなったところはどうなっているでしょうか?
  • 歯並びの形は上下で調和しているでしょうか?
  • 上下の顎の位置や形は前後的・上下的・左右的に調和しているでしょうか?
  • 上下の前歯の位置や形は前後的・上下的・左右的に調和しているでしょうか?
  • 上下の奥歯の位置や形は前後的・上下的・左右的に調和しているでしょうか?
  • かみ合わせはどうなっているのでしょうか?
  • 顎の位置は自然で無理のない状態でしょうか?
  • 顎の形はどうでしょうか?左右対称でしょうか?それとも違いがあるのでしょうか?
  • かみ合わせの高さはどうでしょうか?繰り返しの治療で低くなっていないでしょうか?不正確な修復で高くなっていないでしょうか?
  • 前歯の位置と形は自然で機能的でしょうか?一見きれいに並んでいても、上下がきちんと咬んでいないことはないでしょうか?
  • かみ合わせの基準面(occlusal plane)は自然で美しいカーブを描いているでしょうか?それとも、ところどころ不自然に曲がり、滑らかな顎の運動の邪魔をしていないでしょうか?
  • 顎の運動は自然で滑らかなものでしょうか?不安定で、どこで咬んだらいいのかわからないことはないでしょうか?咬んでも咬み切れないことはないでしょうか?日中や夜寝るときに、歯をくいしばったりしていないでしょうか?歯をこすり合わせたりしているときはないでしょうか?よくみると、一部だけ歯がすりへったりしていないでしょうか?
  • 奥歯の形は自然で機能的なものでしょうか?天然の歯がしっかり残っている人も、すりへって形が変わってきていないでしょうか?治療した歯が入っている人は、平らで咬みあわせても安定しない、動く時に抵抗の大きい歯が入っていないでしょうか?
  • そしてあなたのお口は美しいと感じられるでしょうか?
  • 歯ぐきの形と色はどうなっているでしょうか?
  • 歯と歯の間に暗い三角形のすき間はないでしょうか?
  • 歯の中心軸はどちらを向いているでしょうか?それらはお互いに調和しているでしょうか?
  • 歯ぐきの高さはどうでしょうか?一部や全体的に下がってきてはいないでしょうか?
  • 歯と歯が隣り合っている点はきれいなラインで結べるでしょうか?
  • 歯の大きさや形は美しく調和しているでしょうか?
  • 歯は丸っぽい形でしょうか?四角っぽいでしょうか?三角っぽいでしょうか?
  • 歯は新しく若々しい感じがするでしょうか?それとも年月を経て色がついたりひびが入ったりしているでしょうか?
  • 歯の表面はつるりとしているでしょうか?しっかりとした凹凸があるでしょうか?光沢があるほうでしょうか?光沢がないほうでしょうか?
  • 歯はどんな色をしているでしょうか?均一な色でしょうか?複雑にグラデーションしているでしょうか?
  • 歯の先端のラインは調和しているでしょうか?それとも一部が飛び出したり、引っ込んだりしていないでしょうか?
  • あなたの歯はお顔の中で、どのように見えているでしょうか?
  • お顔の中心線に、歯並びと歯の中心軸は自然に調和しているでしょうか?
  • お顔の水平面に、歯並びや歯ぐきのラインは自然に調和しているでしょうか?
  • 前歯は唇からどれだけ露出するでしょうか?
  • 笑ったときの唇の形はどうなっているでしょうか?歯並びはそのスマイルに調和しているでしょうか?
  • 笑ったときに、歯ぐきはどのように見えているでしょうか?

問題点のリスト・チェックポイントは6ジャンルで合計100近くにもなります。
そのすべてに理論的な背景があります。

診断:なぜこうなったのか?:Diagnosis

今どうなっているのかいうことも大切ですが、
なにより大切なことは、
「なぜこうなったのか?」
ということです。

診断とは本当の原因をつきとめることです。

今まで多くの日本の歯科治療は、歯が悪くなった原因はというと、
「歯みがきが足りなかったから」
「甘いものを食べすぎたから」
「定期的なクリーニングをしなかったから」
ですまされてきたことが、ほとんどです。

これらは本当に大切なことですが、それだけでは十分ではありません。

これらは
「どうして歯に汚れがついてくるのか?」
「どうして歯に穴があくのか?」
「どうしてむし歯や歯周病になりやすいのか?」
という問いへの答えですが、
「なぜ歯が悪くなったのか?」
という問いへの答えではありません。

そこには
「きれいにしておく・炎症のコントロール」
ということだけが考えられていて、
「力のバランスをとる・力のコントロール」、
「生物学的に安定した組織の状態」、
「生体機能としての力の安定」、
「人工構造物としての力の安定」、
「生体と人工構造物との複合体としての力の安定」
というものが欠けているからです。

たとえば、歯が一本抜けたとして、多くの歯科医院ではインプラントを勧めるでしょう。

いかにインプラントが他の治療法に比べて素晴らしいか。そういったお話が多くされると思います。
インフォームドコンセントを重視する歯科医院では、デメリットについても説明がされるでしょう。

しかし、「なぜこの歯は抜けたのだろう?抜かなくてはならなくなったのだろう?」
という問いに正確に答えることのできる歯科医師は、実は多くはありません。

ほとんどの歯科医師は、
「むし歯がひどくなって、歯がもう残っていないので抜かなくてはなりません。」、
「歯周病がひどくなって、歯の周りの骨がなくなって、歯をもう支えてくれません。」、
「歯が割れていて、もう残すことができません。」
という答えが返ってきます。

それは正しい答えですが、十分な答えではありません。

「なぜ繰り返しの治療で、歯が残らなくなったのだろう?」、
「なぜ他の歯はそうでもないのに、この歯だけ周りの骨がなくなったのだろう?」、
「なぜこの歯は割れたのだろう?」
という問いに答えられなくてはなりません。

それは確かに「歯みがき」や「甘いもの」や「クリーニング」の問題だったのかもしれません。

しかし、もしかしたら、
「かみ合わせのズレから顎の位置が不自然になり、その不自然さを解消するために歯が衝突する位置の歯が繰り返し壊れたり、周りの骨がなくなったり、割れたりしたのかもしれません。」、
「繰り返しの治療のため、全体的に均一に接触しなくなったために、一部の歯に大きな力が集中したのかもしれません。」、
「歯並びが一見きれいでも、咬んだり離れたりする運動が自然に行われないので、一部の歯に大きな力が集中したのかもしれません。」、
「もともと何も問題がない歯だったのに、毎日かみしめる癖のために異常が起きたのかもしれません。」、
「すり減った歯や、治療した歯の形が不自然で、自然に咬むことができないために、異常が起きたのかもしれません。」、

これらのとても大切なことを「診断」しているでしょうか?

もし歯が抜けた・抜かなくてはならなくなった原因の一部が、力のバランスがとれていないことにあるならば、
力のバランスはそのままで、そこに入れたインプラントは、
また何か別のトラブルを起こすかもしれません。

そのインプラントでなければ、お口の中のまた別の場所で、何か別の問題を・・・

そういったことをすべてチェックして、問題ないことを確認すること。

その上ではじめて、
「歯みがきをしっかりしていれば心配ない」、
「定期的なクリーニングをしっかりしていれば心配ない」、
「食生活に気をつければ心配ない」
ということが言えるのだと思います。

「きれいにしておく・炎症のコントロール」、
「力のバランスをとる・力のコントロール」、

これらが両立した上で、

美しさ(審美・Esthetic )、
働き(機能・Function)、
耐久性(構造力学・Structure)、
人体との関係(生物学的恒常性・Biology)

といった色々な角度から全ての要素を考え、
原因を突き止め、
解決していくこと。

それが
包括的歯科治療(Comprehensive dentistry)
であり、

その中でもっとも重要なものが、
この、診断:なぜこうなったのか?(Diagnosis)です。

悪くなった本当の原因を解決しないままでは、どんな「最新治療」も「高価な材料」も、たとえばインプラントもセラミックスも、10年20年と長い目でみると、また違うトラブルを引き起こすでしょう。

そしてカウンセリングルームでくわしい説明をさせていただきます。

治療計画:これからどうしていけばいいのか?:Treatment planning

お口の写真撮影

問題点の原因を解決するのが計画です。

正しい診断は一つしかありませんが、治療の計画は何通りもあります。(Morton Amsterdam 1972)

どれくらいしっかりと原因の解決をするのか?という程度によって、計画は何通りも考えられます。

そして色々と考えられる計画の中から、あなたに一番ぴったりした計画を選んでいただきます。

多くの日本の歯科治療では、しっかりとした検査や問題点のリストアップ、原因の追求がなされていないので、本当の原因解決になる計画を立てることができません。

しっかりとした検査や問題点のリストアップ、原因の追求、将来の予測があれば、確実に良い治療結果と、将来の安定が得られます。

私たちは、1970年代にUSC(南カリフォルニア大学)で包括的歯科治療の先駆者にして第一人者、Dr. Raymond L. Kimに師事し、
その後日本に初めてUSCの包括的歯科治療を導入し、現在でも日本の歯科治療の第一人者である本多正明先生のご指導のもと、診断・治療計画のトレーニングを日々積み重ねています。

まずは、最初のカウンセリングのときのお話を参考に、
理想的なもの、最低限と思われるもの、その中間のもの、など、
複数の治療計画を提案いたします。

代表的な3つのプランとして、次のものがあります。

シークエンシャル・トリートメント・プラニング

理想的な治療計画です。
今ご自身が悪いと感じているところだけでなく、検査の結果悪くなっているところ、将来悪くなる可能性があるところも、しっかり相談して、治す範囲や方法などを決めてから、確実に治療します。
総合的・包括的なアプローチです。 
「歯牙・歯周・歯列・咬合・審美」つまり、「歯そのもの・歯ぐき・歯並び・かみ合わせ・美しさ」すべての領域を考えた治療計画になります。
問題をはっきり把握し、原因をつきとめて、解決します。
将来的に、もっとも安定した状態をつくりだすことができます。
これからずっと、ご自身の歯でしっかりと食べたい、大きく口をあけて笑いたい、そしてそれを確実にしておきたい、何よりも安心したいという方向けです。

カリエス&ぺリオ・プラニング

歯牙(むし歯)・歯周(歯ぐき)を主に治します。
簡単に修復できる程度の、歯列(歯並び)・咬合(かみ合わせ)・審美(美しさ)も含むことがあります。
治療する範囲も期間も、たいへん幅があります。
理想的な計画まではできないけれど、できるだけのことはしたい。という方向けです。

シンプル・プラニング

今ご自身が悪いと感じているところだけを検査・治療します。
範囲が非常に少ないため、時間が少なくてすみます。
シンプル・プラニングの方は、通常精密検査を行いません。検査も希望されない方が多いからです。
精密検査を行っていないので、大まかな診断しかできません。
今問題が起きたところだけを覆い隠すような治療のため、将来はまた違う問題が起きてきます。
そしてその繰り返しで、気がついたら歯がなくなっています。
今は治療する時間がとれない、そこまでしっかり治療する必要を感じない、という方向けです。

その上で、スタート地点に立ち返ります。

今回は何のために治すのか、

今回は何が一番大事なのか、

コンセプトをもう一度考えてみます。

これまでのステップでは、お口の中を、過去から未来まで、検査・予測してきました。

ここではそのお口の中の情報と、みなさまのライフスタイルとのすりあわせを行います。

コンセプトに合ったいくつものプランを設計・計画して
最終的にはもっとも自分のコンセプトに合った治療計画をみつけていくというプロセスです。

それはちょうど建築によく似ています。

たとえば、こんなことを相談させていただいています。

まずは今の状態とお気持ち、将来こうありたいという状態とお気持ちを再確認します。
「今、どれくらい困っているでしょうか?」
「これからのことに、どれくらい不安があるでしょうか?」
「どれくらいしっかり治しておきたいでしょうか?」
「どれくらいしっかりと安心できるようにしておきたいでしょうか?」

次に治療についての様々なことについてお話します。
「時間はどれくらいかけられるでしょうか?」
「費用の問題はどうでしょうか?」
「治療の痛みについてはどうでしょうか?」
「以前の治療で苦手なことがあったようですが、今回はどのように注意しましょうか?」
「忙しい時期があるようですが、どのようにしましょう?」
「今は時間がないけれど、将来時間ができたときに治療したいとのことですね。そのことも考えて今回の治療をしていきましょうか?」

その他にも、
仕事のこと、家庭のこと、年齢のこと、あなたにとって一番よい治療の時期、

こういったことを一緒に考えて、
みなさまの生活や将来、不安や安心について、しっかりと話合いをさせていただいて、
みなさまそれぞれにあった、最適な治療計画を一緒になって立てていきます。

何が長所なのか、何が短所なのかは、何を目指すかで変わってきます。
その何かを、コンセプトを、はっきりと形に現してお互いが理解することで、
何が最適なのかがわかってきます。

お口のことは食べること、健康のはじまりです。
あなたのお口のことをしっかりと考えておくことは、あなただけのことではなく、
あなたのまわりの人のためにもとても大切なことです。

自分が歯科医師として、みなさまと関わる意味は、
専門家としての分析、将来の予測をしっかりと行えること、
それに加えて、
一人の人間として、みなさまの生き方に、
あまり大きくはないかもしれないけれど、お役に立てることだと考えています。

これらのことを、すべての人について考えています。

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〒710-0816
岡山県倉敷市八王寺町37-20

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